ビジョンメイキング

これまで事業計画書策定サポートをはじめ、創業相談や資金調達サポートを中心に取り組んできました。今年に入り、新しいサービスを追加しようと考えています。それがビジョンメイキングとバランススコアカード。

企業の経営の根幹になる部分、土台になる部分を明確にし、その後の企業のビジョンを定め、業績をアップさせるコンテンツを拡充しようと考えています。もともと当事務所で提供していたサービスだと、どちらかといえば急を要するものや、場当たり的なものがメインだったりしました。

確かに、ITサポートを掲げていましたが、意外にITに関する相談は少ないというところです。そりゃあ、「すぐにITを導入しないとうちは倒産する」とか、そんな状況は稀です。ところが、「運転資金がなくなりかけているので、金融機関から借り入れないとまずい」というのは急を要します。

今回追加するサービスは、「じっくり腰を据えて」というのが基本形態になります。当事務所を発足させたときも、一応経営理念というものは作りました。そのときのものが、「日本によくなってほしい」というものでした。

4年事業をやっていて、いろいろな方から経営に関する相談を受けました。そのときに自分がとった行動、心に秘めていたことを再度検証し、もう一度経営理念を練り直そうと考えた次第です。

とりあえず文章を3つ。

文章をそのままつなげると、「中小企業診断士の立ち位置で、経世済民の観点から、日本を良くしていく」になります。考察に至った手順は上記3リストの順番になりますが、結果的に文章に直すと逆からとなりました。

まず「日本を良くしていく」ですが、これは以前からとほぼ同じです。個人的には政治経済に興味があり、世の中の情報を収集するのを一つの趣味にしています。中小企業診断士の合格後も経済学を勉強し、その考え方を活かそうとするのもそのためです。

「経世済民」は経済を略さずに言った時の言葉になります。「世を治め民を救う」というところですが、あくまで世の人の幸福を追求すること。そして幸福は様々な形があり、「必ずしもお金がすべてではない」というのはありますが、とはいえお金に関する部分はそれなりのウェイトを占めているのでは、といったところです。

まあ、「日本を良くしたい」というのであれば、様々なアプローチがあります。上記の経世済民とかけ合わせれば、GDPの向上というところになりますが、世の中により高付加価値のものが行きわたると、利用者側も満足度が向上するという話。

さらには今後AIの普及により、単純作業はより合理化されていきます。「上から指示されてやる仕事」は今後減っていき、「自分で考える」「自主性が求められる」というのがこの後に来る未来かと思います。

となると、今後は働き方が多様化するので、やりがいが求められますし、「組織改革」なども場合によっては必要です。そこまでくると、「中小企業診断士の立ち位置で」できることは何だ？という話になってきます。

今回私が展開しようとしているサービスを考えるにあたり、改めて私自身の経営理念を模索する形になりました。